"HAUTE VOLTIGE"


  質問: アエロバティックスって何?

  答え: 栃木県の「ツインリンクもてぎ」で行なわれる、
      曲技飛行の世界大会です。




"Haute Voltige"(オートボルテージュ)、
フランス語で「最高の飛行技術」を意味する
この言葉を冠したアエロバティックスグランプリは、
アエロバティックス界のトップに君臨する者だけに
出場が許された特別な舞台です。


 正式名称 FAI 世界選手権2007 ”オートボルテージュ” アエロバティックス日本グランプリ


 FAI (国際航空連盟)が定めたC1(カテゴリー1)に分類される小型単発レシプロ機が
 参加する大会で、世界を転戦して曲技飛行の世界一を決定する競技会です。
 上空に設定された競技エリア(1Km四方の空域〜ボックスとも言う)を使い、
 音楽に合わせてマニューバ(技)を組み合わせ決められた時間内にフライトを
 組み立てる「アーティスティック・クリエイティビティ」という種目で競い合います。
 競技時間は、3分30秒から4分で演技構成しなければなりません。

 いわゆるフリースタイルの競技種目にフィギュアスケートのような
 「音楽との調和」を取り入れ観客にとってエンタテイメント性の高い競技大会です。
 開催会場の「ツイリンクもてぎ」は、サーキット場なので、音響設備、観客席など、
 最適な観戦環境下で ”オートボルテージュ” を堪能できます。


 競技の審査手順は、5名の審査員が4000点の持ち点から減点方式で採点、
 最高点と最低点を除いた3人の合計点で順位が決められます。
 今回の日本グランプリでは、天候などの不公平をなるべく是正するため、
 2日間の演技のうち、得点のよかったフライトで、最終成績が決まります。


 使用する機体は曲技飛行用に開発された、競技専用のレシプロ単発機を使用。
 今大会に出場する主な機体は、ロシアのスホーイ とドイツのエクストラ、
 現代のアエロバティックス界を二分する傑作機で運動性に優れたスタイルです。
 
 ツインリンクもてぎでは、これまでスホーイ勢とエクストラ勢の名勝負が
 数多く繰り広げられてきたが、今年は新しい風が吹き込んできましたっ!
 ドイツから、新鋭機のエクストリーム3000が初登場します。

 競技機体は、ツインリンクもてぎ内の南滑走路を基点として、競技の順番にあわせて離陸。


 さて、今年のオートボルテージュには、ソロ部門6名、フォーメーション部門2チームが参戦、
 その中で日本人として初めて出場枠を獲得した室屋義秀(むろや よしひで)に注目です。
 今年からエナジードリンク ”レッドブル”がサポートする Red Bull アスリートに登録され、
 世界を転戦するレッドブル・エアーレースのパイロット候補生に選抜された。
 こうした実績が評価され、ついにFAI ワールドグランプリ史上初めての日本人として参戦します。


 オートボルテージュ日本グランプリは、栃木県のサーキット場「ツインリンクもてぎ」を舞台に
 1998年以来、毎年開催され2007年度で7回目。(2003年の墜落事故で3年間は休止)
 日程は、毎年11月3日(祭日)前後に公式練習・決勝1日目・決勝2日目と3日間開催します。


 航空自衛隊が開催する航空祭と違い、民間企業が主催する有料の航空イベントですが、
 世界のトップパイロットが大空で舞う驚異のテクニックや上空の演技を終え、
 観衆が見守るスタンド前を超低空で飛び抜ける、超絶パフォーマンスは一見の価値あり。

 2007年度の前売観戦券(3日間有効): 大人6000円・子供(中学生以下)1000円 です。

 主管 FAI (国際航空連盟)
 主催 株式会社 モビリティランド ツインリンクもてぎ

 FAI(Federation Aeronautique Internationale)は、航空活動の発展をめざして
 1905年に設立された非政府・非営利の国際団体で、世界中で開催されている
 模型飛行機を含む航空機の競技・記録に関してのルールを細かく定めています。

 「FAI World Grand Prix」は、FAIの公式認定競技です。


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