RIAT 2007


RAF Museum  
Bomber Command Hall


マイルストーン館から通路を通り Bomber Hall に入場した。
館内は非常に暗くカメラの感度を上げないと撮影出来ません。


Vickers Wellington X (MF628)



↑ビッカーズ・ウェリントン

第二次大戦勃発当時は、本格的な4発重爆撃機は、まだ
開発途上にあったイギリス空軍で4発重爆登場までのつな
ぎで奮闘したのが双発の爆撃機、ビッカーズ・ウェリントン。
昼間の爆撃から夜間爆撃専門に切り換えられ、その後輸送
機、偵察機と大戦中ずっと使われた双発爆撃機の代表。


Hawker Siddeley Buccaneer S2B (XW547)



↑ホーカー・シドレー・バッカニア 空軍仕様

展示機は、湾岸戦争バッカニア分遣隊所属の機体です。
1991年からの湾岸戦争に、トーネード GR.1 と出撃、
ユーフラテス川にかかる道路橋に攻撃のレーザー照射を実施、
バッカニア初の実戦参加機となった。その機体が XW547 です。


Avro Anso 1 (W2068)



↑アブロ・アンソン

第二次大戦中は偵察、哨戒、爆撃、輸送、練習など幅広い用途
に使用され、「忠実なアニー」 のニックネームで親しまれた。


Handley Page Halifax II (W1048)



↑ハンドレページ・ハリファックス

1941年に配属された、ランカスターと同世代の重爆撃機。
爆撃以外にもグライダー曳航や電子戦機としても利用され、
大戦中は、 82,773 回もの作戦に投入され、224,207
トン の爆弾を投下、1、833 機を損失している。生産数は
6、176機。  展示機は、ドイツ軍の戦艦ティルピッツを
攻撃後、ノルウェーの湖に墜落、湖底から回収した機体。


Consolidated B24L Liberator (KN754)



↑コンソリデーデッド B-24 リベレーター

B-17 と共に第二次大戦のアメリカを代表する爆撃機
となった、コンソリデーデッド B-24 リベレーター。航続力
が優れている特長を生かして、長距離爆撃に活躍した。
生産数は1万8000機以上で米軍用機中最大数を記録。

展示機体は1946年にインド空軍に供与された、
洋上監視型。以前はコスフォード博物館に展示。


Handley Page Victor K II "Lucky Lou" (XM717)



↑ハンドレページ・ビクター

英国の3Vボマー計画は、バリアント・バルカン・ビクターの
3機ですが、最後に登場したのがビクターです。1958年に
英空軍へ部隊配属され運用が始まった。爆撃機として開発
されましたが、軍の方針転換により、空中給油に転用され、
1982年のフォークランド紛争では、バルカンB.2 に給油サ
ポートを実施、1993年に退役。(展示機は機首部分のみ)


Avro Lancaster B.1 (R5868)



↑アブロ・ランカスター

英空軍を代表する戦略爆撃機 ランカスターの初出撃は
1942年3月。イギリス爆撃軍団の主力の座につき終戦
までに、156,000回の作戦に従事し、60万トン以上
の爆弾をドイツ領内に投下したが、作戦中に3,249機
が失われている。  生産数は7,377機です。

展示機は、スキャプトン 英空軍基地の第 83 飛行隊に
所属し、135回に渡る作戦に従事した。後に"S-Sugar"
としてワディントン基地で、作戦成功 100 回を達成した
初のイギリス空軍爆撃機となった、記念すべき機体です。


Boeing B-17G Flying Fortress (77233)



↑ボーイング B-17 フライングフォートレス

「空の要塞」と言われた B-17 フライングフォートレス。
全型式を含めた B-17 の総生産数は12,731機。



1942年に対ドイツ本土戦略爆撃専任部隊として、イギリスに
編成された第8航空軍(8AF) に敬意を表し展示される B-17。

アメリカ陸軍重爆撃隊の試練となったドイツ本土の進攻では、対
空砲火や戦闘機の迎撃などで、1日で B-17 が60機と 600名
の搭乗員喪失という事態で 8AF の上層部もショックを受けた。

B-17E/F/G 計 約12,000機のうち、戦闘損失が4,750機、
その大部分がヨーロッパ戦域、特に 8AF 所属である事を考
えると、凄まじい戦闘だった事が判ると同時に、巨大な生産力
によって、消耗補充を続け戦力拡大を推し進め、遂にはナチス
ドイツの息の根を止めたアメリカの底力には驚きます。


North American TB-25J Mitchell (34057)



↑ノースアメリカン TB-25 J ミッチェル

B-25 ミッチェルは、米陸軍の中型双発爆撃機。攻撃
防御兵装、頑丈さや信頼性など全てが高水準でバラ
ンスした爆撃機であり、あらゆる戦線で活躍した優秀
中型爆撃機。TB-25J は練習型に改造された機体。


Heinkel He 162A-2 (VH513)



↑ハインケル He 162A

第二次大戦末期(1944年)に、フォルクスイェーガー(国民戦闘機)
構想により、一般市民による製造と搭乗を想定した戦闘機開発計画
で誕生した機体。熟練工以外の労働者でも組み立てられるよう工夫
して、機体の大部分は木製。ターボ・ジェットエンジン を胴体背部に
搭載した独特なレイアウトなので、操縦席は射出座席を装備。


Focke Wulf Fw 190 A-8/U-1 (584219)



↑フォッケウルフ Fw 190

Fw190 は1939年に Bf 109 を補佐すべき戦闘機として、
ドイツ空軍省がフォッケウルフ社に開発させ、欧州には珍
しい空冷エンジンを搭載した戦闘機です。高空性能と旋回
性能以外には死角のない名機です。戦闘機型、戦闘爆撃
機型あわせて1万9000機以上生産された。


Avro Vulcan B2 (XL318)



↑アブロ・バルカン

英国が開発した3種類のV-Bomber シリーズは、バリアント (Valiant)
バルカン (Valcun)  ビクター (Victor) の3機。その中でデルタ翼が
印象的な爆撃機がバルカンです。134機生産され、1984年退役。


Airspeed Oxford 1 (MP425)



↑エアスピード・オックスフォード

エアスピード社の双発軽旅客機エイボンを練習機として
発展させた機体で、木製合板張りセミモノコック構造の
双発機。1937年に英空軍へ配属され、操縦、航法、
射撃、爆撃などの訓練に使用された。第二次大戦中
は、連絡機や戦傷者を運ぶ病院機として利用された。



↑ランカスターの展示前が Historic Hangars の通路です。



          Historic Hangars 1 → 




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